ファインバブルの効果

ファインバブルはその特徴から、洗浄効果や植物や養殖魚などの成長促進、微生物活性による水質浄化などが期待できます。また、ガス貯蔵作用による応用もみられます。

ファインバブルの効果

1.洗浄

疎水性相互作用による洗浄

疎水性相互作用による洗浄1​

泡の表面は疎水性(水と結びにくい性質)をもっており、油分など疎水性の汚れと吸着し、

 

疎水性相互作用による洗浄​2

浮力によって、汚れを取り除く効果が期待されます。

マイナス帯電による洗浄

マイナス帯電による洗浄1​

泡の表面は、マイナスに帯電するため、古い角質などプラスに帯電した汚れと吸着し、

 

マイナス帯電による吸着​2

浮力によって、汚れを取り除く効果が期待されます。

 

疎水性相互作用やマイナス帯電の特性を活用し、例えば日常のシャワーや洗濯にファインバブルを含んだ水を使うことで、皮膚表面や衣類に付着した皮脂汚れの洗浄効果を高めることが期待できます。
※泡の大きさや水中濃度、水の温度や圧力、洗い流す物質などの条件により効果は異なります。
※実際の商品の効果を確認するには、使用条件において試験が必要です。

2.成長促進

植物成長促進

植物成長促進

農業水に空気や酸素を入れたファインバブルを含めることで植物の成長促進が期待されます。

養殖魚成長促進

養殖魚成長促進

ファインバブルによって、従来よりも酸素を効率的に供給することができ、養殖魚の成長促進が期待されます。

3.水質浄化

泡沫分離による水質浄化

泡沫分離による水質浄化1
泡沫分離による水質浄化2

ファインバブルが水中のタンパク質や脂質、細菌などの汚れとくっつき、浮上して、水面上に汚れを伴った消えにくい泡を形成します。この泡を取り除くことで、水質浄化が見込めます。
この作用を下水や排水処理に活用することで、凝集剤などの薬剤の使用量削減を見込むことができます。

微生物活性による排水処理

微生物活性による排水処理

下水や工場排水の処理で活躍する微生物に、酸素を効率的に供給することで、有機物を分解する働きを活性化させることが望めます。その結果、排水中の有機物の分解が促進され、水質浄化が期待されます。(活性汚泥法)

オゾン含有による殺菌

オゾン含有による殺菌

オゾンO3は酸素と活性酸素に分解されます。活性酸素は、強力な酸化作用をもっており、ウィルスなどを殺菌する効果があります。このオゾンを含んだファインバブルを水中に入れることで、細菌などの繁殖を抑えることができ、鮮度保持や臭いの抑制に効果が見られます。

窒素含有による鮮度保持

窒素含有による鮮度保持

窒素には細菌の繁殖を抑えたり酸化を防止する効果があります。この窒素を安定性のあるウルトラファインバブルに含め、水槽に入れることで鮮魚の酸化と細菌増殖を防止し、長期間の鮮度保持が可能です。
これにより、遠方にも鮮度保持効果の向上が望めます。

より詳しい説明は FBIAのサイト をご覧ください。

ファインバブルの特徴・性質によって、様々な効果が見られます​